佐藤栄作元首相、川島正次郎・元副総裁、椎名悦三郎元外相…
これまでの手がかりを整理してみよう。
「大物政治家は故人」
「自民党の重鎮」
「イニシャルはS」
「総理大臣になり損ねた人」
「国会キス事件の直後に泉山三六元蔵相から紹介されていることから、1948年12月~49年ころの政治家」
「浅香さんより30歳くらい年上(1898年ころの生まれ)」
さらにネットでは、2013年9月15日放送の日本テレビ「誰だって波乱爆笑」に出演した浅香さんの発言から、「郵政大臣に直接文句を言える存在」であると分析。また、女性セブン(2014年2月13日号)によると、浅香さんの知人の証言として「Sは名字ではなく、下の名前のSで、長く自民党のナンバー2に君臨していた」と伝えている。
2014年4月14日には、「福田赳夫元首相ではない」ことがわかった。
前述に加えて、あがっている名前は、佐藤栄作氏や川島正次郎氏、椎名悦三郎氏……
佐藤氏は、ノーベル平和賞に輝いた。初当選は1949(昭和24)年だが、総理に就いている。川島氏は自民党の元幹事長で、初の副総裁。戦前からの国会議員だが、昭和20年代は公職追放で政治家歴に空白がある。
椎名氏は元外相。ロッキード事件で退陣した田中角栄元首相の後継をめぐり、大平正芳氏、福田赳夫氏といった大派閥の領袖ではなく、少数派の三木武夫氏を新総裁に選出した、「椎名裁定」のその人だが、初当選は1955(昭和30)年だ。
ほかにも、自治相・農相を務めた周東英雄氏や、通産相・外相・衆院議長だった櫻内義雄氏に瀬戸山三男建設・法・文相などの名も取りざたされるが、いずれも「総理になり損ねた」という人ではない。
いろいろと名前はあがっているが、もちろん、どれも推測でしかなく、名前があがった人の関係者のなかには迷惑千万と怒っている人も多いことだろう。
そんなわけで、今後の浅香さんの発言に、注目したい。