ふたつの2ちゃんねる「抗争」本格化 管理人同士が「よほどの事態」に陥った結果か?

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   インターネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき(西村博之)氏が、新たに「2ch.sc」を立ち上げたが、古巣の「2ch.net」の管理者と今もゴタゴタが続いている。

   見た目だけでなく、中身まで「2ch.net」とそっくりなつくり。ひろゆき氏のねらいは不明だが、「2ちゃんねるを乗っ取るという行為」に対する当てつけにも見える。

「クローラー」使って書き込み情報を収集か

トップページからそっくりのデザイン
トップページからそっくりのデザイン

   ふたつの2ちゃんねるのトップページを見比べると、ほとんど同じだ。違いは、「2ch.sc」には無料配布を認める「自由利用マーク」、さらに「転載時には2ch.scにリンクを張ってね」と事実上転載を認めるひと言がある。「無断複写・転載を禁じます」と明記されている「2ch.net」とは一線を画している。

   ページのデザインやつくりだけでなく、書き込み内容も全く一致するものが多い。2ちゃんねる上の書き込みや一部報道を総合すると、「2ch.net」に書き込まれたものを、クローラーと呼ばれるウェブ上の情報を定期的に収集してデータベース化するプログラムを使ってコピーしている可能性が高い。逆に「2ch.sc」に書き込まれたものは「2ch.net」に反映されないそうだ。

   そこで「2ch.net」側はクローラーを遮断し、代わりに「転載は禁止です」とのメッセージを「お返し」したと報じられた。このため「2ch.sc」には一時、「転載は禁止です」というコメントが羅列される事態となったようだ。ただ2014年4月15日午後時点では、すでに通常の書き込み内容が反映されている。複数のクローラーを動かしているのか、手動で対応しているのか、はっきりしたことは分からない。

   ひろゆき氏は、「2ch.net」の現管理者に対して「サービスとドメインの違法な乗っ取りをしている」と批判し、自分こそが正当な所有者だと主張する。その意味で、見た目やつくりがほぼ同じ「新サイト」をつくり、情報内容もそっくりそのまま引っ張ってくる手法をとることで正当性を訴えているようにも見える。転載自由に「戻した」のも、同氏ならではの考えがありそうだ。

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