河野、村山談話については事実関係の調査求める
いわゆる河野談話や村山談話については、放送法の第4条第3項の
「報道は事実をまげないですること」
という記述を「黄金律」(ゴールデンルール)だとして、
「これは放送だけではなく、ジャーナリズム全体、歴史全体にも当てはまる。政府も同様だ。特に大昔の事件について事実関係を調査することはきわめて困難だが、それでも、何が事実なのか調査は続けなければならない」
と主張。まずは事実関係を改めて調査すべきだとした。
長谷川氏は、これまでの平和主義を「『闘いには参加しない』という意思表示」の側面が強いとして「精神的平和主義」と定義。積極的平和主義についても
「常に戦争ギリギリのところまで行く危険がある。戦争そのものになることもある。戦場と安全な場所との明確な境目もない。積極的平和主義的活動では、戦場や戦争に行く決心をする必要がある。これが重大なパラドックスだ」
と問題点を指摘、2つの平和主義のベストミックスが必要だとした。
長谷川氏は会見冒頭、
「NHK経営委員会としてでも、安倍さんの『お友達』としても話すつもりはない。『自由な個人』として話す」
などとして個人の発言だということを強調。90分にわたる会見でのやりとりをすべて英語でこなした。