ジャンプする度、お世話になった人の顔が浮かんできた 浅田真央、五輪感動演技の「秘話」明かす

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   ソチ五輪フィギュアスケート女子のフリーで自己ベストを更新し、その後の世界選手権ではショートプログラム(SP)世界歴代最高得点を獲得して優勝という快挙を成し遂げた浅田真央選手(23)は、世界中の人に感動をもたらした。

   そんな浅田選手が姉の舞さん(25)と一緒に、2014年4月14日放送のNHK「おはよう日本」に生出演、ソチの裏話や現在の心境を語った。

「このジャンプは舞のために飛ぼう」

浅田真央選手(14年2月撮影)
浅田真央選手(14年2月撮影)

   番組では、ジャンプの失敗などで16位と出遅れたソチのSPのVTRを放映した。改めて自分の演技を見た真央さんは、「取り返しの付かない失敗をしてしまったなという気持ち」と悔しさをにじませた。SPの演技は自分ではあまり見返さないそうだ。

   SPの後には、日本にいた舞さんが喝を入れるために連絡をした。「(真央さんの)表情が今まで見たことないような表情だったので、大丈夫だよって言葉だけではダメだなと思って、気持ちを切り替えてやるしかないんだよ、と叱った」と、姉ならではの思いを明かした。真央さんも、「(舞さんと)話しながら気持ちが落ち着いてきたのでよかった。自分の思いも伝えられて、気持ちが整理できた」と話し、舞さんと話したことで救われた面があったようだ。

   フリーで最初のジャンプが決まった瞬間の気持ちを聞かれると、「よしっ!」と思った、と笑った。難しいジャンプが続く演技だったが、最初を決めたことでいい流れで行ける、と自信につながったという。

   またフリーでは、ジャンプを1つ飛ぶごとにお世話になった人の顔が思い浮かんできたそうだ。「今まではそんなことなかったんですけど、自然に、急に思い浮かべてしまった。なぜか知らないけど…初めての経験でした」と、不思議な体験だったことを明かした。もちろん舞さんの顔も浮かんだそうで、「このジャンプは舞だ、舞のために飛ぼう」という気持ちで演技していたという。

   演技後には涙も見せたが、その時の心境は「SPでああいう結果になり、不安の方が大きくて、出来るかなと葛藤もあったけど、フリーで最高の演技ができて、やってきてよかったという気持ちだった。嬉しくて自然と涙が流れてきた」と振り返った。

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