昏睡強盗犯「声優のアイコ」はなぜ捕まらない 犯人は女ではなく「男」とネットで盛り上がる

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   色仕掛けで男性に迫ったあと、睡眠薬入りの酒を飲ませて金品を奪い取る――こんな「昏睡強盗」をした犯人が公開捜査になったが、なかなか逮捕されない。警視庁が「ユーチューブ」にアップした動画には女性と思われる犯人の顔がはっきり映り、これまで2万4000回以上閲覧されているにもかかわらずだ。

   こうしたこともあって、ネットでは、この犯人は実は男性で、女装をしている「男の娘(こ)」のため警察は捜査方法を変えるべきではないか、という意見がもっぱらなのだ。

類似の事件は四谷、渋谷、六本木などで11件起きている

「男の娘」?(画像は「警視庁」ホームページより)
「男の娘」?(画像は「警視庁」ホームページより)

   警視庁と報道などによれば、被害に遭った32歳の不動産業を営む男性は、賃貸の相談に来た女性から2013年12月14日夜に公衆電話で呼び出された。その後、2人は東京目黒区内の男性のマンションに入り酒を飲んだが、男性は飲んでいるうちに睡魔に襲われ寝てしまった。睡眠薬入りのアルコール飲料を飲まされたからで、翌日の午前10時に目覚めると、室内から現金5万7000円と、腕時計など時価金額45万円の品が盗まれていた。

   警視庁は14年4月2日に公開捜査に乗り出し、公式ホームページに犯人の写真と動画をアップしたほか、「ユーチューブ」にもこの動画をアップした。性別は女性で、年齢は26歳~30歳、身長155センチメートほどで白色に茶色斑のベレー帽、紺色ショートダッフルコート、ピンクとベージュ色ミニスカートなどを身に着けている。14年4月11日現在、犯人は捕まっていない。

   テレビでも連日のようにこの事件が報じられていて、14年4月11日放送のフジテレビ系「とくダネ!」では、同一犯と思われる類似する事件が四谷、渋谷、六本木などで11件起きていて、犯人は自分を「声優のアイコ」と名乗っている。13年10月にはJR恵比寿駅前で40代男性が「声優のアイコ」に飲みに行こうと誘ったら付いてきた。電車が無くなったから帰れない、というのでホテルに2人で入ったところ部屋で睡眠薬入りの酒を飲まされた。朝まで眠り気が付くと数万円入りの財布と腕時計が盗まれていたという。

   番組では犯人が持っていたバッグは特定の店のノベルティーグッズであり、5万円以上買った人しかもらえない限定品だから、ここから足取りがつかめるのではないか、などと分析していた。コメンテーターの法政大学・萩谷順教授は、犯人がなかなか捕まらないことについて、

「普段は(動画に出ている)こうした格好とは別の格好をしているため、発見しにくくなっていることも考えられる」

などと話していた。

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