科学者としてダメでも「人間として」好感
元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクターで法政大学社会学部教授の水島宏明氏は4月10日、Yahoo!ニュースに記事を投稿し「表情だけで自分の思いを伝えることができる、まるで『役者』のような希有な人材だ、と私は感じた」と評した。
目元の表情や声に着目し、「少なくとも『話す』という点において、自分の見せ方や一種の演じ方のテクニックがあるとすれば、これほどうまくやり遂げた人を私は知らない。 テレビという映像メディアにおいては一種の天才だ」と、「役者」としての才能を絶賛。その上で、「『科学者として』は評価はできない。でも『人間として』を好感を持った、というのが国民の一般的な反応だろう(原文ママ)」と分析した。
日本大学芸術学部教授の佐藤綾子氏(パフォーマンス学)も4月11日付の「夕刊フジ」で、さまざまな表情をみせた小保方氏について「女優みたいだった」と指摘している。「日本人は感情的な国民。涙を流すシーンを見れば感情移入してしまい、小保方氏の肩を持つようになってしまう。どこまで本気なのかはわからないが、表情の変化や感情表現は非常にうまい」との見方を示し、同じ声のトーンで質問に応じる姿からは「かなり精神的にタフな印象を受けた」とも語っていた。
小保方氏の「女優力」については、ネット上でも数多くの指摘があがっている。
「質問の受け答え、表情の移り変わりは下手な女優より格上。一言、すげえなこの女!と記者会見を見て思った」
「あれがもし自己保身の為の演技なら、彼女には女優の才能があるに違いない」
「やっぱこの人女優だわ。感情に訴えかけるトークうまいもん。研究者って感じじゃない」
小説家でアイドル評論家の中森明夫氏もツイッターで、
「いや~、間違ってるのかもしれないし、科学者としてダメかもしれない。だけど、人としてすごいね! 彼女は。率直に言って心を動かされた。小保方さんは、見る人の情動に強く訴えかけるんだな。いろいろなことを考えさせられた」
「こんなに心を動かされたのは、宮沢りえの貴乃花との破局会見以来かも…」
と、人を動かす力に驚きを示していた。