五味記者「写真のキャプションとはいえ、きちんと確認すべきだったと思います」
今回批判を浴びた文春記事は、これらの北朝鮮側の動きをまとめたに過ぎない。その中に、労働新聞が4月1日付で朴大統領を「性格の悪い年を取った処女」と指摘したことも含まれていた。問題となった写真のキャプション「高齢処女だなんて、キムチ悪いわ」は、この北朝鮮側の表現を念頭に置いているようだ。だがこの表現には、
「我が目を疑う。在特会の連中とレベルが変わらないじゃないか」
といった批判が相次いだ。五味記者は記事の署名では「ジャーナリスト」とあるのみで「東京新聞編集委員」の肩書きは使っていなかったが、「東京新聞の購読をやめる」という声も相次いでいた。
これらの批判は筆者の五味記者の耳にも届いたようで、五味記者は2014年4月11日午後、ツイッターで、
「文春の記事のキャプションは編集部の誰かがつけたもので、私は知りませんでしたが、今編集部の人と対応を相談しています。不快な思いをされた方にはお詫びいたします」
「写真のキャプションとはいえ、きちんと確認すべきだったと思います。多方面からのご指摘は謙虚に受け止めます。見出しや写真の扱い、レイアウトはすべて編集部が行っていることをご理解ください」
などと陳謝した。