大阪取引所と東京商品取引所との統合 進まない理由は経済産業省の反対?

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世界のデリバティブ市場に互して戦えるかどうか

   大阪取は2016年に取引システムを更新する。これによってより高速の取引を可能にし、 投資家から見た魅力を高めたい考えだ。

   今後の課題は新生「大阪取」が世界のデリバティブ市場に互して戦えるかどうか。世界の売買高ランキングでは、JPXは14位に甘んじており、売買高は首位の米CMEグループの8~9分の1程度にとどまる。インド、ブラジル、ロシア、韓国といった新興国の取引所にも大きく水をあけられている状況だ。東証に 集約した現物株市場の売買代金が世界3位にランキングされているのと比べても見劣りするのは明白だ。

   多くの上場企業を管理しなければならないなど公的な面が強く、運営コストもかかる現物株市場に比べ、市場参加者にプロ の投資家が多いデリバティブ市場は利益を挙げやすいうえ、今後の成長も期待されている。特にアジアは世界的に見てもまだまだ経済成長を続ける地域だけに、デリバティブ市場の重要性も増していくと見られている。

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