スマホ向けのニュースアプリ、競争激化 「Gunosy」「SmartNews」に続いて「Presso」…

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   オンラインに自分のブックマークを保存する「はてなブックマーク(はてブ)」などを運営する「はてな」が2014年3月末、ニュースアプリ「Presso by はてなブックマーク」をiPhone向けに公開した。App Storeで無料ダウンロードできる。

   スマホの急速な普及に伴ってニュースアプリの人気は高まっており、Pressoの登場で業界の競争はさらに加速しそうだ。

28種類のニュースジャンル

ニュースアプリは戦国時代に(画像は「Presso」公式サイト)
ニュースアプリは戦国時代に(画像は「Presso」公式サイト)

   Pressoは、「はてブ」に登録されているブックマークデータから、注目度が高かったり、話題となっているニュースやブログ、まとめなどを配信するソーシャルニュースアプリ。興味のあるジャンルをフォーローすることで、いつでも手軽にニュースをチェックできる。ジャンルは28種類で「社会」「政治・経済」「音楽・アイドル」「マンガ・アニメ」「テレビ・芸能」「ゲーム」「まとめ・おもしろ」「グルメ・レシピ」「ブログ・日記」など多岐にわたる。ほかのニュースアプリが10種類程度なのに比べ、細かく分類されている。他社よりもニュースを探しやすくしたのが特徴だ。

   記事には、「はてブ」で付けられたユーザーコメントが表示されるので、記事のポイントやなぜ話題なのかなどが理解できるというのがウリ。朝(午前8時)、昼(正午)、夕(午後6時)、夜(午後11時)と1日4回のプッシュ通知にも対応している。

   Presso登場を受け、ネット上では「参戦のタイミングとしてちょうどいい」などと好意的な反応が多い。メディアでも期待を持って取り上げられるなどニュースアプリに対する注目度も高まっている。

事業基盤の強化に乗り出す

   スマホの存在感が高まるにつれ、記事提供に消極的だった大手マスコミも態度を変えており、ニュースを収集・選別し、自社のユーザー向けに提供するニュースアプリ側の選択肢も急速に拡大している。

   成長分野だけに、「Gunosy」や「SmartNews」といった有名どころ以外に、今回のPressoを含む後続組も相次いで登場し、シェア争いが本格化している。そんな中、Gunosyは先月、KDDIから出資を受けたことを発表。競争は激しさを増しており、各社とも将来を見据えて事業基盤の強化に乗り出し始めている。

   一方、業界からは「結局のところ、ニュースアプリが乱立し、これからはサービスの違いを打ち出しにくくなるかもしれない」という指摘も出ている。独自色の消失や差別化が難しくなると懸念される中、「はてブ」を活用したニュース選択・提供という手法によってPressoがどこまでユーザーを獲得できるかが注目されている。

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