AFP「親切さ示して『反社会勢力』のイメージに対抗する狙い」
警察庁の14年3月の発表によると、13年末時点での暴力団勢力(暴力団に所属する「構成員」と協力者にあたる「準構成員」の合計)の数は前年比7.3%減の約5万8600人で、92年の暴力団対策法の施行後初めて6万人を割り込んだ。山口組も同7.2%減の約2万5700人と、同様のペースで勢力が縮小している。
山口組は13年7月には、38年ぶりに機関紙を復刊させたばかりだ。組織内広報で内部の引き締めを図る一方、対外広報も活発化させているようだ。
このサイトの存在は、「暴力団」(新潮新書)などの著書があるノンフィクション作家の溝口敦さんが、2月25日付の日刊ゲンダイの連載で指摘。その中で、溝口さんは
「この程度のことで社会の山口組認識は変化しない。すでに山口組など暴力団は『必要悪』でさえなく、なくすべき無用の存在となった」
と批判している。AFP通信も4月2日に、「日本の暴力団がウェブ立ち上げる」と題し、長文記事で伝えたばかり。記事では、「専門家によると、構成員の隣人としての親切さを示すことで、警察がヤクザの婉曲表現として使う『反社会勢力』というイメージに対抗する狙いがある」と分析している。