ライフネット生命の岩瀬大輔社長兼COOが新入社員向けに書いたブログに賛否両論、インターネットが盛り上がっている。
岩瀬社長といえば、東大在学中に旧司法試験合格、卒業後はハーバード・ビジネス・スクールに進み、日本人4人目のBaker Scholarを受賞。さらに2010年には世界経済フォーラム(ダボス会議)のYoung Global Leadersの1人に選出されるなど、輝かしい経歴をもつ若手経営者。そんな岩瀬社長が「入社2日目の明日から試して欲しいこと」を書いたら……
「ブラック企業」よばわりも
「毎朝、定時より30分前にきっちりした身なりで出社し、新聞を読んでなさい。
簡単なことだが、もしこれを1年間、1日も欠かさず続けることができれば、1年後には皆さんの社内における信頼は確実に高まっていることだろう」――。
岩瀬社長は2014年4月1日、自身のブログ「生命保険 立ち上げ日誌」で新入社員に向けて、そう書いた。
インターネット生命保険のライフネット生命は、14年度に、1人の新卒者を含め4人が入社した。ブログはそんな新入社員へのメッセージ。「去年のブログではかなり長い、説教めいた文章を書いた」といい、今年はシンプルに、「入社2日目の明日からできる、簡単なこと」を取り上げた。その冒頭の一文だ。
これに、ネット雀たちが反応した。
「出社しなくても新聞は読めますけどね」
「早出残業やんけ」
「労務管理の担当者に早出残業になるのでやめて下さいって言われるのが普通」
「余計に出社させるのは、どうなの?」
などと、なかには「ブラック企業」よばわりするコメントもあるが、一方で「実践したい」と前向きに受けとめている声もある。
ブログの炎上ぎみの反応に、岩瀬社長は翌2日にもツイッターで、「昨日『新卒社員は定時30分前に出社し、新聞を読め』と書いたところ、『新聞意味ない』『労働基準法』との意見があった。新聞嫌いなら、経済紙でも、業界誌でも、Tech Crunchでもいい。30分前がダメなら29分までも15分前でもいい。自分の頭で考えられない人は成長しない」と、つぶやいた。