「改ざん」「ねつ造」認定した根拠には反論せず
この調査報告に対して、小保方氏は、
「理化学研究所の規程で『研究不正』の対象外となる『悪意のない間違い』であるにもかかわらず、改ざん、ねつ造と決めつけられたことは、とても承服できません。近日中に,理化学研究所に不服申立をします」
と猛反発している。具体的にみていくと、画像の改ざんについては、
「Figure1i (編注:改ざんが認定された画像)から得られる結果は、元データをそのまま掲載した場合に得られる結果と何も変わりません。そもそも,改ざんをするメリットは何もなく、改ざんの意図を持って,Figure1i を作成する必要は全くありませんでした。見やすい写真を示したいという考えから Figure1i を掲載したにすぎません」
と反論した。調査委員会が「改ざん」の根拠とした「その(画像加工の)手法が科学的な考察と手順を踏まないもの」といった点については反論しなかった。
画像のねつ造については、
「単純なミスであり、不正の目的も悪意もありませんでした」
と、これまでどおりの「単純ミス」説を引き続き主張した。調査委員会が指摘した、まったく条件が違う画像を取り違えることの不自然さについては反論しなかった。