4月からも、在庫次第で値が下がらない?
永江一石さんに共感する声としては、「こんなカラクリがあったとは…」「株と同じですもの『み~んなが欲しい時は高い』^^」といった書き込みがあった。また、政府が2009~11年に導入したエコポイントのときも、終了後に大幅な値下がりがあったとの指摘もあった。
一方、今回の値上がりについて、「安い店が売れて品切れになっているだけ」「引越しシーズンだし、白物家電の需要も高まるから」と、消費増税によるものとは言えないとの意見があった。
価格.com運営会社のカカクコムでは、価格推移グラフの平均価格について、在庫がなくなった店は平均を出す計算から外されるため、安い店で売切れれば平均価格が上がる可能性があることを取材に認めた。もっとも、売り切れれば、消費者は事実上、高い商品を買わざるをえなくなる恐れはあるようだ。
また、今回の値上がりは、引っ越しシーズンだからとも言えないと明かした。
「増税前には、大型の家電商品情報へのアクセスが例年より多くありました。10万円台後半から20万円台が人気で、価格の上昇傾向が見られます。製品にもよりますが、売れ筋などの人気ランキングの上位は、特にそうです」
14年1月や2月前半が底値になっていた商品が多く、そこから上昇したという。
ただ、買いだめを見越して、メーカー側で生産調整がうまくいっており、4月からは、在庫がそれほど多くなければ、値が下がらないのではないかとした。エコポイントのときは、生産調整がうまくいかなかったため、値が下がった可能性があるようだ。もっとも、経済の状況次第では、今回さらに値が下がる可能性もないとは言えず、状況は必ずしも見えていないとしている。