放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は2014年4月1日、「ヤラセ」があったとして問題になったフジテレビ系「ほこ×たて」(13年11月終了)のラジコンカー対決企画に関して記者会見を開いた。
委員会は「実際には行われていない対決を、編集により行われたかのように見せた」ことと「制作体制の組織的な問題」を指摘し、「いかなる解釈の幅をもってしても、本件放送の制作過程は『適正』であったとは言い難い。視聴者の信頼を失墜させた点において、この番組の制作過程には、重大な放送倫理違反があったと判断する」と結論付けた。
その上で、「『ほこ×たて』は確かに輝いている番組だったのだ。初心に戻って、大胆かつ慎重に、新しい『誰も見たことのない番組』に挑んで欲しいと、心から願っている」と、番組制作側を激励した。