タモリさんが司会を務める人気バラエティー番組「笑っていいとも!」(フジテレビ系)が32年の歴史に幕を閉じた。2014年3月31日に放送された夜の特別番組では、これまでのレギュラー陣が一人一人スピーチし、タモリさんに感謝の言葉を贈った。
そうした中、お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さんのスピーチがインターネット上で物議を醸している。安倍晋三首相が出演した時のことを振り返り、批判的な見方を示したためだ。
ラジオでの安倍首相批判に続き…
太田さんは20時から生放送された特別番組「笑っていいとも!グランドフィナーレ感謝の超特大号」に出演し、スピーチの番が回ってくると「始めた時からずっと(いいともにとって)俺は邪魔者かなって(思ってた)」と語り始めた。レギュラー出演していた14年間、失言も多かった自分を一度も怒ることなく見守り続けてくれたタモリさんに感謝した。
太田さんのスピーチは、日替わりのゲストが登場する名物コーナー「テレフォンショッキング」に及んだ。タモリさんは誰が相手でも興味深く話す、と言われていることについて、「実はそうじゃなくて、興味がある人とない人はすぐわかる」と言い、「最近思ったのは、安倍さんが来た時に…」と、安倍首相がテレフォンショッキングに登場した3月21日の放送に言及した。
太田さんは23日の「爆笑問題の日曜サンデー」(TBSラジオ系)で、「いいとも!」に出演した安倍首相について「クソ面白くもなんともねえトークしやがって。(内容は)つまんなかったな」などと痛烈に批判し、問題視されたばかりだ。それだけに、相方の田中裕二さんは「また荒れるぞその話!」「早く止めないとダメなんですよ」と太田さんの横に立ち、自重するよう促した。
それでも太田さんは止まらず、「あのときタモリさんが安倍さんに言ったのが、『SPがアルタのお客を睨み付けてるんですよ』(ということ)。SPの態度の悪さ、バラエティーを国は舐めるな、この二つだったんです」と指摘し、「すごく痛快でした。この人の番組に出られてほんとによかったなと思って」と熱く語った。