全自動イカ釣り機で世界シェアトップの「東和電機製作所」
ユニークなものでは、漁師のノウハウを、コンピューターを駆使してシステム化した全自動イカ釣り機で世界シェアトップの「東和電機製作所」(北海道函館市)がある。私たちの食卓に上るイカの多くが同社の全自動イカ釣り機で釣り上げられたものだという。
大企業の中では、自転車用変速機関連部品の「シマノ」(大阪府堺市)や、エンジン排ガス測定装置を製造する「堀場製作所」(京都市)、電子制御4WDカップリングなど自動車部品製造の「ジェイテクト」(名古屋市)など、各分野でトップシェアの企業が入った。
これまで中小をはじめとする日本企業が独自の技術で「世界一」のシェアを誇ることは、毎日新聞社が「日本の技術は世界一」(新潮文庫)として100社を取り上げたほか、日本経済新聞などでも取り上げられてきた。今回、経済産業省が100社を選定するのは初めてで、公募により候補企業を募り、外部有識者で組織する選定評価委員会が審査したという。経済産業省はアベノミクスの成長戦略(日本再興戦略)に基づき、「グローバルニッチトップ企業や、これを目指す企業を今後も支援していきたい」としている。