みんなの党の渡辺喜美代表が化粧品会社DHCの吉田嘉明会長から計8億円借りた問題で、借入金の使い道は政治資金や選挙資金ではなく、個人的な支出としたうえで、一例として酉の市での熊手購入を挙げた。
縁起物として買われる熊手に8億円の使途と言えるほど高価なものはあるのか、聞いてみた。
「特注熊手、何億するんだよww」
「週刊新潮」4月3日号で報じられた借金について渡辺氏は2014年3月27日、吉田会長から2010年に年の3億円、12年に5億円の計8億円を借りたと会見で説明した。約5億5000万円が未返済で「お騒がせしたことは深くおわびする」と陳謝したが、「個人的な借金」であり違法性はないと主張している。使い道としては交際費や旅費などに加えて、「酉の市でかなり大きな熊手」を買ったことも挙げた。
熊手は「福をかきこむ」という意味がこめられ、商売繁盛などの縁起物として酉の市で販売される。
ネットでは、
「特注熊手、何億するんだよww」
「8億円の熊手(笑) 純金で出来てる?(笑)」
「何でもう少しマシな言い訳思いつかなかったんだろう…」
「猪瀬氏のカバンよりも衝撃的である」
などと笑われている。
熊手の製造・販売を手掛ける面亀(埼玉県所沢市)の担当者によると、1万円前後を購入する客が多く、会社の業績が上がったときなどに奮発して5~6万円するものを買う人がたまにいるぐらい。大きいものだと高さ3メートルぐらいあるが、10万円ほどの商品がもっとも高価な部類だという。 通常しめ縄を1本使うところを10本使ったり、手作りおみこしや、焼き物、七福神を入れたりする。
100万円以上するような熊手は一般的に「存在しない」と話していた。仮に、8億円を10万円の熊手だけで使い切ろうとすると、単純計算で8000本も買う必要がある。