漫画界の巨匠、手塚治虫さんが生前に使っていた書斎机の「開かずの引き出し」が娘・るみ子さんの手によって初めて開けられた。
気になる中身の一部をツイッターで公開し、ファンは大興奮だ。というのも、出てきたのは、アニメ原画や未完作のカット、食べかけのチョコレートのほかに、エロさ際立つイラストまで見つかったからだ。
25年の時を経て「発掘」
るみ子さんは2014年3月27日、ツイッターで「今日は半日かけて新座スタジオで父の書斎机の片づけをしてきました」と報告した。新座スタジオとは、埼玉県新座市にある手塚プロダクションのアニメーション制作スタジオのことで、治虫さんが晩年、仕事場としていた場所だ。今回、整理したという書斎机は2013年7月に開催されたチャリティライブイベント「FREEDOMMUNE 0 <ZERO>」でも展示されていた。
だが、机の引き出し部分はなんと25年もの間「開かずの状態」だったというのだ。鍵を紛失していたため開けることができず、メーカーを探して合い鍵を作り、今回ようやく中身が明らかになった。ファンにとってはこれだけでも十分驚きなのだが、るみ子さんは、特別に中の一部をツイッター上に公開し始めた。
「AKIRA」などのヒット作で知られる漫画家、大友克洋さんについて書かれたエッセイの手書き原稿に始まり、食べかけ状態の大好物なチョコレート、未完の遺作として知られる「グリンゴ」「ネオファウスト」の原稿の切れ端、1971年から放送されたアニメ「ふしぎなメルモ」の直筆原画など、貴重な資料やアイテムが続く。