居酒屋チェーンを展開するワタミは、運営する居酒屋の1割となる60か店を2014年度中に閉店する。3月27日に発表した。13年7月に設置した外部の弁護士などによる有識者委員会が店舗の労働環境の改善を指摘。閉店した店舗の人員をほかの店舗に振り分けて1店舗あたり人員を増やすことで慢性的な人手不足を解消することにした。
有識者委員会が1月にまとめた報告書で、「所定労働時間を超える長時間労働が存在する」、「労働時間を正しく記録していなかったことがある。(労働者が)そのように指示されたことがある」などと指摘していた。
60か店の閉店はこれを受けたもの。また、人員確保に向けてはメンタルヘルスの相談窓口や、コンプライアンス委員会も社内に常設する。