太田由希奈「ソチでは回転不足の判定がシビア」
織田さんは、ソチ五輪のフリーが終了した14年2月21日放送の「スーパーニュース アンカー」(関西テレビ)でも、
「最終グループであれだけの素晴らしい演技を見せてくれてたら、ソトニコワ選手の150点に本当に近い点数が出てもおかしくなかったんじゃないかと。ジャッジの気持ちとしては、トップの選手が後ろに控えてるので、どこまで彼女に点数をあげていいのか、複雑なところがあると思うんですよ。本当にもっと点数が出てもよかったんじゃないかと」
と、浅田選手の点数は滑走順に左右されてしまったのでは、という見方を示していた。
元フィギュアスケート選手の佐野稔さん(58)も織田さんと同じ考えだ。スポーツニュースサイト「NO BORDER SPORTS」に14年2月25日掲載されたコラムで、こう語っている。
「彼女は第2グループの最終滑走でした。それまでに滑った11人の選手とは、明らかに演技のレベルが違っていました。ですが、採点する側の心理を考えたとき、すでに滑走を終えた11人との比較で、ひとりだけあまりに飛び抜けた点数はつけにくい…といった気持ちが、点数を抑える方向に働いたのではないでしょうか。もし仮に、最終滑走グループのなかに入って、浅田があのフリーの演技をしていたら、違う得点になっていたのかもしれません」
回転不足の認定に関しては、プロフィギュアスケーターの太田由希奈さん(27)が、ショートプログラムが終了した2月20日の毎日新聞のコラムで「今季のグランプリシリーズでは、見ていて『あれっ?』と思うジャンプでも、あまり回転不足と判定されなかった。今五輪では、きっちりシビアに見ていることがわかった」と、ソチでは特に厳しかったと述べている。