日本維新の会を離党して議員辞職した東国原英夫前衆院議員が、国家議員のマナーの悪さにツイッターで苦言を呈している。
東国原氏によると、「遅刻や途中退席は日常化」しており、「私語や野次、居眠り」には「ビックリ」するほど。「対面で話している最中に携帯が鳴ったら、それに出る」議員もいるといい、「あり得ない」と憤っている。
居眠り議員の最も多い釈明は「多忙」
発端は石原伸晃環境相の遅刻だ。石原氏は2014年3月17日午前の参院環境委員会に10分遅刻した。大臣の遅刻はきわめて異例だ。さらに、遅刻の理由として説明していた「事故渋滞」が実際には起こっていなかったことが判明し、民主党の榛葉賀津也参院国対委員長が世耕弘成官房副長官に抗議する事態に発展していた。
このことを東国原氏は3月21日のツイートで「遅刻は決して良くない事である。ましてや閣僚なら尚更」と批判した。ただ、石原氏の遅刻は本題ではなかったようで、一般的な国会議員のマナーの悪さを訴えたかったようだ。
「しかし、本会議や委員会、勉強会等への国会議員の遅刻や途中退席は日常化している事は事実である。それどころか、本会議や委員会での私語や野次、居眠り等にはビックリする。ましてやその会議が『教育問題』とかになると、もうまるでコントである」
東国原氏が指摘している事柄のうち、特に古くから批判を受け続けているのが居眠りだ。例えば1997年には、「週刊宝石」(01年休刊)が数回にわたって特集を組んでいる。国会議員が居眠りする様子を写真に撮り、それを事務所に送ってコメントを求めるという内容だ。
当時の記事によると、最も多かった釈明が「多忙」。激務で十分な睡眠時間が取れずに眠ってしまったという説明だ。「風邪を引いていたが風邪薬を飲んで本会議に出席した。薬の副作用で眠くなってしまった」といった釈明をした議員もいたようだ。「資料を検討していただけだ」と強弁した人もいたという。