親世代「自分の就活時にも総合商社と金融機関は人気だった」
一方、金融機関もメガバンクにみられるように合従連衡を繰り返したが、現在の経営状況は安定している。経営破たんの危機を、公的資金の資本注入で乗り切った。「大きければ潰せない」し、国に支援してもらえる。やはり、「寄らば大樹」ということかもしれない。
最近は、みずほFGのようにグループ全体で採用する金融機関もあるので、募集人数が多いことも人気の理由の一つだ。
石渡氏は、2015年卒と30年前の就職ランキングがあまり変わらないことについて、最近の就活事情が反映されているともいう。
「ここ数年、学生の就活に親が口を挟むのは当たり前になりました。親としては、『安定』『堅実』で『給料のよい』企業に入ってほしいものですが、総合商社や金融機関はその代名詞のような企業ですし、ちょうど自分たちが就活していたときも人気企業でした。そのイメージを引きずっているのだと思います」