「クリミア半島の生活は、『カワイイ』とは程遠い」
もっとも、ポクロンスカヤ検事総長に注目しているのは日本人だけではない。ロシアでも「検事総長ファン」が続出、イラストが次々と投稿されている。こちらは「かわいい」ばかりでなく、「法」と大書された剣を持っていたりと、力強いイメージのものも目立つ。
フェイスブックでも18日、英語圏のユーザーが作ったと見られるファンページが立ち上げられ、3万件近い「いいね!」が22日までに寄せられている。ここに張られている画像には、日本のマンガ・アニメ風のものもあればアメコミタッチのもの、また「ポクロンスカヤ検事総長のイラストが描かれた抱き枕を手にしたプーチン大統領」というコラージュ写真まで、バリエーション豊かだ。
もちろん、こうした動きに冷めた視線を送る人もいる。米ブルームバーグ・ビューに掲載されたモスクワ在住の筆者によるコラムでは、「クリミア半島の生活は、『カワイイ』『コスプレ』とは程遠いものだ」と皮肉り、「彼女もそのうち、自らの信じるロシアの正義が、『漫画(カートゥーン)』に過ぎないと気付くだろう」と文を締めくくった。