安倍晋三首相は2014年3月20日夜の会見で、同日行われた日本と北朝鮮の外務省課長による非公式協議で、局長級協議を行うことで合意したことについて、「速やかに具体的な調整を進め、できるだけ早い時期に協議を再開したい」と歓迎する姿勢を示した。この局長級協議については「多くの方々が望んでいること」とも述べた。
その上で、安倍首相は、
「日朝間には解決をしなければならない諸懸案がある。その諸懸案の解決を図るため、米国、韓国を含む国際社会とも連携をしていきながら全力を尽くしていく決意」
と意欲を強調した。この「諸懸案」の内容をめぐって日朝間の交渉が紛糾することも少なくないが、今回の動きをきっかけに安倍首相が拉致問題解決に向けて本腰を入れる可能性もある。