ALPS不調で汚染水が混入、処理水を再汚染 東電「我々にとっても大きな痛手」

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フィルターの交換作業が影響した?

   焦点となるのが原因究明だ。東電によると、3月初旬に「クロスフィルター」と呼ばれる部品の調子が悪くなったため、交換作業を行っている。この作業が影響した可能性があるという。だが、この原因がきちんと究明されるかは不透明だ。

   2月19日に発覚した高濃度汚染水漏れ事故では、弁の操作ミスが原因だと東電は説明しているが、はっきりしたことは解明されないまま。本当に「ミス」なのか疑問視する向きもあるからだ。例えば2月26日に開かれた原子力規制委員会の会合では、

「これが単なる操作ミス的なものを越えて、何らかの悪意というものがもしあるとすれば、非常に重要なセキュリティ上の問題も当然出てくる」(大島賢三委員)

という指摘が出ている。だが、田中俊一委員長は

「悪意を前提としたような調査というのは、あまり私は好ましくないと思う」

と述べ、徹底的な調査には消極的だ。この様子では、今回のトラブルについても規制委が積極的に原因究明を指示するとは考えにくい。

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