セガのアーケード版「ぷよぷよ!!クエスト アーケード」が人気を集める。2013年11月に「基本プレイ無料」を掲げて本格的にサービスを開始し、多くのユーザーがプレイをしており、さらに設置台数も増加するとのことである。
タッチパネルならではの遊び方
その人気の秘密をJ-CASTニュース記者Oが取材することになったのだが、実はゲームはあまり得意ではない。冷や汗をかいていたところ、カス丸が「ぷよぷよは超得意!!!」などと力説するので、あまりあてにはならないが、連れて行くことにした。
取材先のゲームセンターである東京のセガ池袋GiGO(ギーゴ)に到着すると、さっそく「ぷよぷよ!!クエスト アーケード」の台を発見。操作盤はつるんとしていてボタンなど何もない。アーケード版のゲームといえば、スティックとボタンで操作するものが多いが、「ぷよぷよ!!クエスト アーケード」はすべての操作をタッチパネル画面に直接タッチしておこなうのが特徴なのだ。
基本プレイは無料。ゲーム内ポイントの「げんき」を消費してクエストをすすめ、「げんき」があれば無料で遊び続けられる。「げんき」は時間がたつと回復していくほか、クレジット投入(課金)すると待たずにすぐに回復させられる。
また現在、スマートフォン版「ぷよぷよ!!クエスト」と連動し、魔導石やスペシャルスターなど、スマートフォンとアーケードそれぞれで役に立つアイテムがプレゼントされる「ぷよぷよ!!クエスト スマートフォン&ゲームセンター両方あそんでGET!キャンペーン」も実施中だ。
タッチパネルならではの遊び方が特徴で、いわゆる「ぷよぷよ」とは違って上から落ちてくる形式ではなく、あらかじめ敷き詰められた「ぷよ」を指で動かして遊ぶ。同じ色の「ぷよ」を4個以上つなげて消して連鎖を決めていくのは従来と同様。「ぷよ」を一番上の段から下の段まで一気に動かすこともでき、複雑な積み方をしなくでも「連鎖」を起こせる。
「お昼前や夜などはゆっくりプレイできておすすめ」
ところがここで問題が発生。カス丸の肉球は大きすぎてうまくタッチ操作ができないことがわかった。まったく、いつも役に立たないが肝心の時にも役に立たない。しかたなく記者が代わりに動かすことになったが、操作自体は難しくなく、ぷよぷよを消すのはかなり爽快だと感じられた。
ぷよぷよ!!クエスト アーケードにはRPG(ロールプレイングゲーム)の要素も加わっているのが特徴で、オンライン通信により他店舗のユーザーを含め最大4人でリアルタイム協力プレイができる。パーティーを組み、敵を倒してクエストを進め、キャラクターを仲間にする。レアな仲間の召喚やパワーアップ合成など、「やりこみ要素」もある。
クエスト中に1回だけ使える「だいまほう」を他のプレイヤーと同時に発動すると効果がパワーアップするなど、協力プレイでは一体感が味わえる。さらに、ゲーム中には「ありがとう~」などと言葉を選択するかたちで、仲間たちとコミュニケーションできるチャット機能も。「女子高生とお話しできるってこと?!」とカス丸は大興奮だが、残念ながら(?)チャットはあくまでお手軽にできる選択式になっているとのことだ。
プレイヤーのメイン層は女子高生や大学生などが多く、とくに土日や夕方は賑わい、順番待ちの行列ができることもあるという。セガの担当者は「お昼前や夜などはゆっくりプレイできておすすめです」と話す。操作はタッチパネルなので難しくなく1クエストは10分ほどで終わるので、誰でも手軽に楽しめ、時間をつぶすのに最適といえそうだ。取材をした昼前は、確かに台にはほどよく空きもあり、落ち着いて遊べた。
一通りプレイを終えて帰ろうとすると、カス丸が「女子高生がくる夕方まで待ってる」と床に転がっている。かまうのも面倒なので放置して、記者は帰途についたのだった。
取材協力:セガ池袋GiGO