無料で遊び続けられるスマホゲームが大ブームを巻き起こす中、ついにゲームセンターにも「新規プレイ無料で、勝ち続ければ追加料金なしでずっと遊べる」というゲームが登場した。SEGA(セガ)の三国志を舞台にしたアーケードゲーム「THE WORLD of THREE KINGDOMS」(スリキン)だ。
「もしかしたら全然お金稼げないゲームになっちゃうかも…」
いったいどんなものか。「セガさんのソニック先輩と自分の色が似ているから」と見習い記者犬のカス丸が言い張って取材に行きたがるので、J-CASTニュース記者Oが連れて行くことになった。なお、カス丸は前回と同じ(自分に似ているという)理由が通用すると思っているようだが、ただ単に仕事サボってゲームがしたいというだけなのはお見通しだ。
スリキンは、ゲーム内通貨である「軍資金」を使用して部隊を強化し、全国のプレイヤーと敵・味方に分かれて合戦を繰り広げるゲーム。初回プレイ時に無料で軍資金が200枚(店舗により若干異なる)分もらえ、味方した武将の勝利に貢献すると褒賞として軍資金が増える。これが「勝てばずっと無料で遊べる」秘密だ。
セガの担当者によると、負けたとしてもだいたい無料分で模擬戦と合戦数回程度を遊べる計算というが、開発チームには27回遊び続けた猛者もいるそう。「もしかしたら全然お金稼げないゲームになっちゃうかも…」と担当者は笑う。
合戦では軍資金だけでなく、名声も獲得できる。名をあげ、三国志に登場する絶世の美女と愛を育み、良い後継ぎをつくるためにも合戦での活躍は欠かせないという。
三国志に登場する武将を部下に
説明を受けている間、カス丸が「美女と結婚!!!」などと異常に興奮していたが、放っておいてさっそくゲームを始めることにした。
まずは顔や髪型、体型などを選択して、自分だけのオリジナル武将を作成する。名前を付ける際には、姓・名・字の欄にそれぞれ漢字・ひらがな・カタカナを使って入力していく。とくに姓は世代交代の際も引き継がれるので、よく考える必要がある。しかし今回は写真を撮っているほんの一瞬のうちにカス丸が勝手にジェイ・キャス・マーレと名付けてしまい、「ジェイ家」という三国志の舞台にはどうにもふさわしくない名前で戦う羽目になった。
ゲームでは、合戦以外に、三国志に登場する武将を配下にして、彼らに新たな仲間を探索してきてもらったり、酒宴を張って忠誠をあげたり、持ちかけてくる儲け話にのって軍資金を増やしたりするのも大きな要素となる。
現在、初回プレイ限定キャンペーン中で、名うての強豪である武将たちが配下となる。さっそくやってきた甘寧と酒宴を張ってみると、これがなかなかの曲者だ。武勇伝を話したそうにしていたので水を向けると「以前にも言ったのに覚えていないのか」と詰め寄られ、会話を打ち切られてしまった。あまりにも理不尽な物言いに「ボスみたい」とつぶやくカス丸。これには記者も深くうなずく。さらに、別の配下が持ってきた儲け話に、金には目がないカス丸が引き際をわきまえず次々と乗り続けて大損する事態もあった。
合戦では模擬戦を含む2回を終了して、1勝1引き分けの結果に。合戦シーンは大迫力ながら、初心者の記者と犬のカス丸でも落ち着いて遊べるわかりやすい操作性で、最初の1勝では名声順位1位という戦果をあげることができた。軍資金はまだ残っていたが、そうこうしているうちに会社へ戻る時間に。「まだ遊べる」と騒ぐカス丸のリードをひっぱって、記者は駅へと向かうのだった。
取材協力:池袋GiGO