シッターとの事前面談は難しい?
だが、マッチングサイトでのシッター利用は一定のリスクも存在する。個人シッターの質はバラバラで、育児未経験者もいる。サイトには詳細な個人情報は書かれていないため、今回のように名字と連絡先しか知らないまま預けてしまうケースもあり得る。あるサイトでは「子供を預ける際には事前にシッターと面談するよう注意喚起している」と説明しているが、シッターを頼むほど忙しい親にとって事前面談がどこまで徹底されているかは不明だ。
ネット上では今回の事件を受け、「仲介しかしない謎のサイトで見つけた人に…なんておかしい」「何故そんなリスク背負ってまで預けようと思ったのかまず理解できない」「親も親だよね」などといった意見が相次いでいる。だが、「どうしても利用せざるを得ない人もいるのも現実」「近所の人や親類に預けられなかったのか、との声もあるけれど…それができない子育て世帯はいっぱいいる」との意見があるように、頼らざるを得ない状況にある親が少なくないのも事実だ。「うまく利用していた働くお母さんが困るような状況になったら、それはそれで気の毒」と、今回の事件の過度な影響を懸念する声もある。