別の研究室の教授「意図的でなく、許容の範囲内」
小保方晴子氏の博士論文を審査した別の早大教授の研究室では、現在は早大の助教をしている男性が2009年2月に出した博士論文のうち、いくつかの文章や図をほかの複数の論文からコピペした疑いが出ている。
一連の疑惑について、小保方氏の出身研究室に取材すると、教授らは席を外しているとし、電話に出た人が「取材なら大学の広報課に問い合わせてほしい」と答えた。一方、この研究室で博士論文を書いた国立大学助教の男性は、取材に対し、「すみません、お答えできないので…」と言って電話を切ってしまった。
今度は、小保方氏の出身ではない別の早大研究室に取材すると、教授が電話に出て、教え子の男性のコピペ疑惑について、こう釈明した。
「ミスとかはあると思っており、問題がないという認識ではありません。しかし、意図的かが重要であり、その点で論文にネガティブな認識はないです。意図的な剽窃などではなく、許容の範囲内だと思っていますから」
ただ、小保方氏の問題については、「広報課を通して下さい」と答えた。
早大の広報課では、現在は、小保方氏の問題について調査しているとし、そのほかのケースは「今後対応を検討します」と取材に話した。その時期については、まだ分からないという。
ネット上では、早大理工学部出身という匿名ブロガーが大学でのコピペの実態を明かすなどして話題になっている。どこまで本当かは不明だが、レポートの量が多いため、先輩たちのをコピペして済ます学生も多く、教授らもそれを容認していたというのだ。
早大には、コピペをある程度許容する向きがあるのかについて広報課に聞くと、「そのような話は、特に聞いていません」とのことだった。