北朝鮮の国旗を掲げた石油タンカーがリビアの反政府勢力が掌握する港から原油を積み出した問題で、米国防総省は2014年3月17日、米軍の特殊部隊がキプロス沖の洋上でタンカーを制圧したと発表した。制圧作戦はリビア、キプロス両政府の要請を受けて行われ。タンカーは武装したリビア人3人に乗っ取られていたという。
このタンカーをめぐっては、北朝鮮の国営朝鮮中央通信が3月12日に声明を発表し、タンカーを管理するエジプトの会社に対して半年限定で北朝鮮船籍を与える契約を結んでいたと説明。タンカーが契約に違反する形でリビアに入ったことが確認されたため、登録を取り消したという。そのうえで、
「現在、この船はわれわれと全く関係がなく、この船に関連してわれわれにはいかなる責任もない」
と主張している。