都合の悪い発言を恐れて会見させない?
論文について理研側は精査もせず、むしろ、小保方晴子氏をうまく利用しようとしたといった報道も出ている。
中日新聞は、前出の副センター長が広報チームとともに、小保方氏をスターにしようと演出したとも指摘した。論文発表会見の1か月前に、割烹着のアイデアをひねり出し、実験室にピンクや黄色の壁紙を張ったというのだ。
コラムニストの近藤駿介さんは、報道などを元に、「小保方氏が『未熟』ではない大人の研究者たちによって、彼女自身が『演出』の重要なピースとして利用された可能性がある」と自らのブログで指摘した。理研が小保方氏をなかなか会見させないのは、都合の悪い発言をされることを恐れているからではないかとも書いている。
理研の広報室では、NHKの報道内容については、「調査に関係することですので、現在はコメントできません」と取材に答えた。一方、割烹着などを演出したかについては、「そのような事実はありません」と全面的に否定した。小保方氏を意図的に出さないようにしているかについても、「そのようなことは把握していません」とコメントしている。