民主党本部と鳩山氏は「絶縁状態」
万が一県連が鳩山氏の擁立に成功したとしても、県連と民主党本部の対立が表面化するのは確実で、本部からのバックアップは絶望的だ。
鳩山氏は13年6月、尖閣諸島について「中国から日本が盗んだと思われても仕方がない」と述べ、7月には民主党が「国益を損なう」と発言に抗議する声明を出している。声明は「今後、鳩山元代表の発言については、党として一切関知しない」と、ほとんど絶縁宣言に近い内容だ。
県知事選は仲井真弘多知事の任期満了にともなって14年11月にも行われる。前回10年の知事選では「県外移設」を主張する仲井真氏と「国外移設」を主張する元宜野湾市長の伊波洋一氏の一騎打ちになり、仲井真氏が僅差で当選。民主党の沖縄県連は独自候補を擁立できず、不戦敗に終わっていた。