2008年以降、下降線をたどっていた株式未公開のベンチャー企業の資金調達額は、2013年にようやく増加に転じたことが、ジャパンベンチャーリサーチの調べでわかった。2014年3月17日に同社が発表した。ベンチャー企業の2013年の1社あたり資金調達額は、5000万円と、12年の2000万円から2.5倍に拡大した。
これは2008年リーマン・ショック以前、新興市場の低迷が始まった2007年以前の規模を上まわる規模という。とくに13年後半から資金調達の金額の大型化が顕著になった。インターネットをビジネスモデルとする企業の割合は80%を超え、調達額も増大した。
ただ、資金調達した企業数は12年に比べて26%減っており、ベンチャーキャピタルが投資先を選別し、有望な企業に資金が集まる傾向にあるようだ。