スキルの面で「追いつく」ことができるか
では、弁護士や医師の年収と比べるとどうか。13年の賃金構造基本統計調査によると、30~34歳の男性医師の平均年収は861万7500円で、35~39歳だと1064万9800円まで上がる。男性弁護士の場合は30~34歳で1082万100円、35~39歳で868万3700円だ。この調査は10人以上の規模の事業所が対象なので、個人で開業しているとさらに多くの収入を得ているとみられる。それを踏まえても、この1000万円という金額は「相場」とは大きくは外れてはいないようだ。
ただ、大半の記者は新卒時から記者としてのトレーニングを積むのが一般的だ。記者教育は読売新聞社が改めて行うというが、30歳を過ぎた医師や弁護士が記者のスキルの面で「追いつく」ことができるかは未知数だ。