「きのこの山VSたけのこの里」論争ついに終結か ツイッター分析ツールでわかるネットの本音

ふたを開けると圧倒的なツイート数の差

ツイート数で抜きつ抜かれつの勝負をしていた「きのこ」と「たけのこ」<br/>チョコレートが最も盛り上がる2月14日のツイート数は「たけのこ」が圧勝!
ツイート数で抜きつ抜かれつの勝負をしていた「きのこ」と「たけのこ」
チョコレートが最も盛り上がる2月14日のツイート数は「たけのこ」が圧勝!

    分析結果を見ると、「きのこの山」ツイートは4139件、「たけのこの里」は1万4070件となり、たけのこが3倍以上の差をつけて勝利した 。「きのこの山」は14日前後であまりツイート数に変動はないが、「たけのこの里」は14日だけツイート数がいきなり伸びた。「たけのこ派」の記者には納得のいく結果だ。「きのこ派」の悔しがる顔が目に浮かぶ。ギョーザ日本一を競う宇都宮VS浜松の対決も実施すると、2月16日の24時間で「宇都宮ギョーザ」のツイートが1818件、浜松392件で、宇都宮の圧勝だった。

   こうした柔らかいネタの分析にも使える「MOON」だが、実は現職国会議員の政策秘書も活用しているという。「自身の所属政党の名前などで、どんな意見がつぶやかれているかを調べたり、テレビ出演の翌日に実況ツイートを遡ったりしています」と桑野さん。政敵をキーワード登録して攻撃材料を探すのにも有効のようだ。

通常のツイート検索からは得られない、本当に必要な情報だけを抽出できるのがMOONの特徴だ!
通常のツイート検索からは得られない本当に必要な
情報だけを抽出できるのがMOONの特徴だ!

   あるネット証券A社では、サイレントクレームを把握してサービスを向上させるのに役立てられている。企業にとって顧客の要求に応えるのは重要だが、直接寄せられる声はごく一部だ。何も言わずに商品から離れていってしまうことも少なくない。だが、A社はMOONを使用したことで、「手数料高いし他社に乗り換えようかな」「アプリの操作がわかりづらい」といった不満の声を収集して対応できた。「コールセンターには直接寄せられないような、ユーザーの批判的な本音や直情的な意見を逃しません」(桑野さん)

   また、企業の広告やプロモーションに対する消費者の反応を現場のマーケティング担当者がリアルタイムにチェックできるほか、「公開前のCMがYouTubeに流出したり、未発表新製品情報が漏えいしていないか監視することができます」と田山修一社長は力説する。

   そして大きな特徴は同種のサービスと比較してかなり割安な価格設定にある。現場担当者がネットの声を分析するのに十分な機能に絞り込んだことで実現した。ネットで話題になることは必ずツイッターを経由するという考えから他のソーシャルメディアを省き、業者に依頼しなくてもユーザーが設定を変えられるシンプルな作りになっている。

   話を聞いているうちに急に自社の評判が気になった記者は、教わった手順で「J-CAST」と「MOON」に打ち込んでみた。わくわくしながら待っていると数分後、ツイートの分析結果が表示された。グラフはネガティブを示す赤色。見なかったことにしてそっとブラウザを閉じた。

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