「中の人」は2人いる
この日の天声人語は、朝日新聞のウェブサイトでは「ダサいくらいなんだよ!」という見出しがついていたが、掲示板では
「あまちゃんの『ダサい』という言葉に衝撃 福島原発が作られた土壌と一致している」
といった見出しになって拡散された。書き込みは、コラムの内容が理解不能だとの声が多数だ。
「発想が飛躍しすぎて意味がわからない」
「俺には解読できなかった」
「何言ってるのかさっぱりわからないけど 反原発言いたいことだけわかる」
ただし、朝日新聞のウェブサイトの記事を読んでツイートされた内容は若干方向性が違い、
「また最近、朝日新聞が得意な若者語り、尾崎豊トークかと思ったら、そうでもなかった」(人材コンサルタント・常見陽平氏)
といった理解を示す声もある。
天声人語に筆者の署名はないが、「中の人」は2人いることが公表されている。07年4月から担当している社会部出身の福島申二論説委員と、13年4月から担当している政治部出身の根本清樹(せいき)論説委員だ。
かつては荒垣秀雄、入江徳郎、疋田桂一郎、深代惇郎 、辰濃和男ら「名文家」と言われた記者が1人で担当した時代が長かった。担当者が増えて交代制になったとはいえ、おおむね夕方までをメドに1日1本コラムを書く重圧は変わらないようだ。