すし一皿100円の薄利多売では経営に限界も
同社広報はその狙いを、
「お魚を食べたい人もいれば今日は肉を食べたいという人もいます。そうしたお客様やご家族なりグループが『とりあえずくら寿司』と選んでいただければ」
と説明した。また、回転すしは良い素材を使っても一皿100円といった販売が定着しているためとても利益率が低い。それを打開するためにサイドメニューを充実することによって客単価と利益率を上げる。同社はこれまでサイドメニューの全体に占める売り上げが15%ほどだったがこの1年で25%に上昇し近々30%まで持っていく。30%になれば採算ラインに乗るのだそうだ。
サイドメニューは、ただ増やせばいいということではなく、クオリティーや味を疎かにするとお客は振り向いてくれない。そのため専門店にも負けない商品に仕上げているという。同社広報は、
「今回の豚丼にしても競争相手は牛丼チェーン店ということになるわけです。どれだけ当店に来ていただけるか、勝負になります」
と牛丼チェーンへの宣戦布告を口にした。