「謝罪ではなく逆ギレ」「見苦しいなぁ」といった批判も
佐村河内守氏は会見で、自分の妻の母親が交響曲の指示書は妻の筆跡だったと明かしたとされたことも、「バカげた話です」と切り捨てた。そして、妻が母親を名誉棄損で訴えるとまで話した。
ネット上では、こんな状況の中で会見までした佐村河内氏を評価する声はあるものの、「謝罪ではなく逆ギレ」「見苦しいなぁ」といった批判も出ていた。
一方、普通に会話できないとした佐村河内氏の主張には、疑問の声が相次いでいる。
佐村河内氏は、会見で手話通訳を使ったが、次第に記者の質問に「はい」などと即座に答えるようになった。記者が「耳は聞こえるのでは」と聞くと、「かすかに聞こえます」としたものの、音が歪んでほとんど聞き取れず、手話が必要になるのは事実だと説明した。
さらに、「1999年に音がまったくなくなったと感じた」と従来の主張を繰り返し、数か月で補聴器があれば聞こえることに気付いたと釈明した。原因は不明という。
聴力については、身障者手帳を出した横浜市が佐村河内氏に再検査してもらったところ、両耳とも50デシベルほどの難聴と分かった。これは70デシベル以上の聴覚障害レベルにはならないため、佐村河内氏は手帳を返納している。
このレベルでは、会話はかなりの程度聞き取れるのか。また、全聾になる2級の障害レベルから回復することはあるのか。
厚労省の担当者は、こうした点について、「50デシベルですと、普通の会話は聞きづらいと思いますが、大きな声なら聞こえるはずです。専門家の話ですと、2級からの回復は医学的に考えにくいとのことです」と言っている。