2分で150キロ飛ぶので86キロ離れていても「至近距離」
ロケット弾が発射された16時17分時点では、ロケット弾とCZ682は86キロ程度離れていた。ロケット弾はわずか2分で150キロも飛行しており、86キロは「至近距離」だともいえる。北朝鮮側は事前に発射を予告せず、飛行禁止区域も設定していなかった。
このことから、韓国国防省のキム報道官は
「北朝鮮の挑発行為は、国際航空秩序に反しており、民間人の安全に深刻な脅威を及ぼす」
と強く非難した。金寛鎮(キム・グァンジン)国防相も、国会の国防委員会で同様の報告をしている。
中国も事態を注視している。中国外務省の秦剛報道官は3月5日の会見で、ロケット弾の発射について
「関連報道には注目している。中国は隣人として、朝鮮半島情勢の進展には注意を払っている」
と述べた。