「これだからオタクは…とかまた言われんじゃないか」「デスノートか」「ジャンヌなの?」「相棒の見過ぎ」
チェス人口の少ない日本では、本来ならば広く知られる言葉ではなさそうなものだが、近年では人気漫画やドラマで使用される例もある。竹井容疑者が意味をよく知らないまま使用したのも、こうした作品の広がりによって、耳馴染がある言葉となっていたからかもしれない。
作品例を挙げると、アニメ版や実写映画も人気を博した小畑健さんの少年漫画「DEATH NOTE(デスノート)」がその一つだ。名前を書かれた人間は死ぬという死神のノート「デスノート」を使い、犯罪者に死の制裁を下す天才高校生の夜神月(ヤガミ・ライト)通称キラと、世界一の名探偵・L(エル)の頭脳戦を描いた作品で、チェックメイトは決め台詞として作中、度々使用されている。
少女漫画では、種村有菜さんの人気作「神風怪盗ジャンヌ」がある。女子高校生・日下部まろん扮する「怪盗ジャンヌ」が美術品を鮮やかに盗み去り、絵画にひそむ悪魔を退治するという内容で、彼女の決め台詞もまたチェックメイトである。また、人気刑事ドラマ「相棒」で水谷豊さんが演じる杉下右京はチェスの名手であり、チェスが謎解きの鍵となった2008年公開の劇場版では杉下がチェックメイトを告げるシーンが印象的に描かれていた。
インターネット上ではこれらの作品を思い浮かべた人も少なくないようで、「柏通り魔の『チェックメイト』って、神風怪盗ジャンヌなの?」「ジャンヌしか思い浮かばなかった」「相棒の見過ぎじゃね?」「『チェックメイト』言っていいのは杉下右京が追っかけるくらいの犯人だけで、この程度で足がつく犯人は使ってはいけないと思う」といった声があがっている。
特に、本人とみられているニコニコ生放送のプロフィール欄に書かれた「悪を持って悪を制する信念と正義を持っております」「平和な世を作るべく私は悪を喧嘩で成敗します」などの記述から、デスノートの主人公を連想した人たちは多かったようで、「厨二っぷりやばい。デスノートか」「悪を悪になって成敗するとかさwチェックメイトとかさwwwキラかよw」「デスノートの見すぎとかこれだからオタクは…とかまた言われんじゃないか」などとコメントしている。