経営再建中のシャープは、2015年度に前年の3倍となる300人の新卒社員を採用する。2014年3月5日に発表した。業績が回復傾向にあり、医療関連事業など、次の成長に必要な新事業を担う人員を増やす。
大卒200人、高卒100人の合計300人を採用する予定で、12年度の273人を上回る規模まで戻す。大卒のうち130人が技術職で、70人が営業などの事務職。技術では過去に多かった理工系だけでなく、医学部や農学部など、新事業に必要な技術と知識を持つ学生の採用を増やす。また、事務職は男女半々で採用するという。
シャープの採用人数のピークは1991年度の2441人。しかし、2013年3月期には巨額の純損失を2年連続で計上したこともあって、採用も13年度は91人、14年度は95人(見込み)に、大幅にしぼっていた。
業績の回復傾向で、学生の反応はいいようだ。