千葉県柏市の通り魔事件で容疑者として逮捕されたのは、事件の一部始終を目撃しているとしゃべっていた男だった。逮捕前日には報道陣に「刑事に『動画持ってる』って提出したんです」とにわかに信じがたい証言をし、任意同行の際には「ヤフーチャット万歳!」と叫ぶなど、奇行が目立った。
ネット上には柏市在住でヤフーチャットを利用していたとされる利用者のプロフィールも発見され、容疑者との関連も指摘されている。
逮捕前に証言「何度も刺してなんか笑っているような、意味不明な感じ」
強盗殺人容疑で逮捕されたのは、自称無職の竹井聖寿容疑者(24)。被害者の男性と同じマンションに住んでいた。竹井容疑者は3月4日、30分以上にわたって報道陣のインタビューに応じたが、不自然な点が多く指摘されていた。竹井容疑者は、
「なんかその犯人が、倒れているのをそのまま刺したみたいなんですよ。何度も刺してなんか笑っているような、意味不明な感じだったんですよ」
と犯行の様子を説明したが、地域住民からはそのような目撃談は得られていない。さらに、
「刑事さんが先ほどこられて、『動画持ってる』って提出したんです」
「でも、これは『外部には内密に』って言われてるんです」
と、スマートフォンで犯行の一部始終を撮影していたと主張。その内容についても
「こうやってもみ合って、パタパタって立って、バタンって倒れる感じから始まっています」
とくわしく説明したが、竹井容疑者が警察に動画を提供した事実はない。
さらに竹井容疑者の行動の異様さが際だったのが、2014年3月5日19時過ぎ、家宅捜索後に任意同行される際の行動だ。竹井容疑者は報道陣に向かって中指を立て、つけていたマスクを外して「ヤフーチャット万歳!」と絶叫した。