麺の「すすり方」教室や「ダシのとり方」教室も開きたい
日本のラーメンはいまや世界の「RAMEN」になりつつあるようだ。米ニューヨーク近郊では、すでに80軒ともいわれるラーメン店が並ぶ。海外展開する「博多一風堂」や「らーめん山頭火」、「せたが屋」といった有名店は、米国のほかにもシンガポールやタイ、台湾、インドネシアなどにも進出している。
新横浜ラーメン博物館によると、欧州にあるラーメン店はまだ少ないという。ただ、「博多一風堂」など5か店が出店し、2014年1月にフランスで開いた「パリラーメン・ウイークZuzutto」には多くの人が行列をつくるなど、ラーメン人気に手応えを感じた。
欧州のラーメン博物館について、同館は「ラーメンを味わってもらうのはもちろんですが、『文化』を広めたいですね」と話す。
たとえば、欧州ではラーメンを「スープ料理」と認識していて、麺を残してしまい、「替え玉」ならぬ「替えスープ」が必要になるのだという。「麺を『すする』ことも難しいようで、(博物館では)『すすり方』教室やダシのとり方教室なども開設したいです」と、アイデアを膨らませている。