「顔が見える食品。」、生産者表記を巡り議論 大手の責任者が複数産地で登場するのは…

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「ずっと地元の人だと思ってた」と驚く人も

   ところが、玉木さんの情報が共有されるにつれ、今度は表記についての議論が盛り上がり始めた。サイト内に「ホクト生産本部長」といった記述はなく、またサイトページでは「農家の方ひとりひとりと協力して」との記述もあり、大手企業の生産責任者を複数産地の「生産者」として登場するのは適切なのか、という声が相次いだのだ。

   ツイッターでも「地名と名前が書いてあったらその土地の生産者の名前なのかと思う。生産本部長の名前を載せられてもね」「きのこは工場で生産されているのだからせめて工場長ならね」との意見があがる。また、最初にツイートをした人物も「ずっと地元の人だと思ってたのでショックでした。本当に(笑)」と複雑な心境らしく、「実際はどこの人か知らないんだけど。顔が見える野菜とか書かんといてー」と表記に納得していないようだ。

   一方で、「そもそもそも生産者=自家農家と思う日本の風潮が問題。農業も同じ『仕事』、誰がやってもいい、もちろん企業でも」「生産者の顔=直接作ってなきゃいけないっていう固定観念。頭固いよ」「まずは『生産者』の定義の共有から」と、問題はないとする意見もあがっている。

   セブン&アイ・ホールディングスの広報担当者は「玉木さんは各地のホクトの工場統括を行っている生産責任者です。土で作るような野菜と違い、エリンギやぶなしめじは(工場施設の)菌床栽培で育てています。そのため、生産者紹介には工場の代表者が最適だと考え、玉木さんを載せています」と話す。「生産者」には、玉木さんのような代表者も含めるという見解のようだ。なお、今後も玉木さんの表示を変更する予定はないという。

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