米倉現会長の「独断専行」に不協和音 東レ会長がトップになる経団連新人事

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住友化学の一部取り巻きだけで決めたこと?

   中西氏と鵜浦氏は退任する川村隆日立会長と三浦惺NTT会長の後任。他にコマツの坂根正弘相談役と中村氏が退き、その2人の枠に新たに古賀氏と木村氏が選ばれた。顔ぶれ自体は順当との見方が多いのだが、問題は「これまで事務総長が素案をつくり、その通りに決まってきた」(経団連副会長)、副会長人事に事務局をまったく関与させず、米倉氏が会長を務める住友化学の一部取り巻きだけで決めたことだと、財界経験の長い企業のトップは話す。

   経団連関係者は「そもそも1月に内定した次期会長人事についても、米倉会長は過去の慣例に従わず、御手洗氏や今井敬新日鉄住金名誉会長や奥田碩トヨタ自動車相談役らにいっさい相談しなかった。当初、次期会長に有力視された日立の川村氏も、歴代会長OBから頭を下げられれば断り切れなかったはず」と話す。

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