イルカ漁を批判したキャロライン・ケネディ駐日米国大使が、鹿児島県特産の黒豚について「ぜひ食べたい」と発言したと報じられ、ネット上で「イルカとどう違うのか」と批判が相次いでいる。
キャロライン・ケネディ大使は2014年2月26日、日米共同開発の人工衛星を積んだH2Aロケットの視察のため鹿児島県に来ていた。
米国大使館「コメントはありません」
この日は、県庁も訪れ、伊藤祐一郎知事と会談した。読売新聞の27日付記事によると、そのときに特産の黒豚が話題になり、前出の発言をしたというのだ。
ケネディ大使は1月18日のツイッターで、和歌山県太地町のイルカ追い込み漁について、非人道的だと反対を表明して物議を醸した経緯がある。それだけに、このニュースがネット配信されると、ツイッターなどで疑問の声が次々に上がった。
「黒豚は可哀想じゃないんだ。ふーん」「海豚はダメで黒豚はOKなのかw」「豚とイルカって何が違うんだろう?」
こうした疑問について、在日米国大使館の報道室では、「こちらからコメントすることはありません」と取材に答えた。その理由については、言えばそれがコメントになってしまうとして明かさなかった。ケネディ大使も、ツイッターで何もコメントしておらず、反対表明からは依然沈黙したままだ。
大使のツイートについては、米国務省がその後、米国政府の見解だと説明した。それを受けて、日本政府は2月25日、「わが国の伝統的な漁業の一つであり、法令に基づき適切に実施されている」との見解を出して理解を求めている。
ただ、ツイートは国際的にも反響を呼び、日本は苦しい立場に立たされているようだ。