ローソンは愛知県営名古屋空港からヘリで山梨県内に
翌18日には、ヘリ4機を手配。山梨県内のセブン-イレブン向けに、パンだけでなく袋ラーメン、フリーズドライ商品を運んだ。またイト-ヨーカドー甲府昭和店、アリオ上田店(長野県上田市)向けに、牛乳、パン、カット野菜、納豆などを搬送。上田地区では、3トントラックに詰め込んで移動販売も実施した。19日は群馬県にも範囲を広げ、ヘリ配送が終了したのは20日だった。
ローソンは18日、即席麺4000個を愛知県営名古屋空港からヘリで山梨県内に届けた。ファミリーマートも同日、おむすび2600個、パン2200個を長野県内にヘリで配送。20日には移動コンビニ「ファミマ号」(3トン車)にパン、カップ麺、飲料など1000個を詰め込み、山梨県富士河口湖町内を回った。ファミマ号は買い物支援を目的に2011年9月に導入し、現在は全国に15台あるという。
セブン-イレブン1号店が東京・豊洲に開業したのは、ちょうど40年前の1974年。安値競争をしない代わりに、長時間営業するというビジネスモデルだけでも当時は画期的だった。その後は弁当、おにぎり、生活用品といった「モノ」だけでなく、公共料金の支払い、銀行ATM、各種チケット、住民票取得、宅配など、「サービス」の領域を広げてきた。
そして今回のヘリ配送。コンビニ各社は「便利さ」を追求するために、なんとしても商品を届けるという「意地」をみせた。日常だけでなく、非日常も、コンビニは欠かせない存在になっていることを世間に見せつけた形だ。