海外旅行をした際にスマートフォン「iPhone」の盗難にあい利用停止届を出したが、その間に犯人が通話に使ったためソフトバンクから利用料100万円近い請求が来た、そんな悲痛な報告が「ツイッター」で話題になっている。
被害に遭ったという人物はソフトバンクからの請求書の写真を「ツイッター」にアップし、ソフトバンクショップや警察に相談したのだが、「不正利用でも支払い義務は契約者」と説明された、と嘆いている。やはり全額支払うことになるのだろうか。
ショップや警察にも相談したが「打つ手はなし」でガックリ
「iPhone」の盗難にあったのは福岡在住で自称、住所不定会社員・グルメバンド「SIKA SIKA」のメンバーを名乗る人物だ。2014年2月25日に突然、自身のツイッターに、
「ソフトバンクからハード過ぎる請求書が来た。頭がパンクしそう」
と書き込み、請求書と思われる写真をアップした。それを見ると13年12月29日の通話料が2万2615円、翌日の30日が95万3465円となっている。他の日付けは0円、多くても120円だから、いかに異常な数字なのかわかる。説明によれば、12月29日にバルセロナで「iPhone」の盗難に遭い、翌日の30日にカサブランカで携帯電話を借りて利用停止手続きを行ったが、約15時間の間に国際通話で使われるといった悪用があった。ソフトバンクショップや警察にも相談したが打つ手はなしで、犯人が捕まれば支払い義務は無くなるらしいが、その可能性は限りなく低く、
「支払い義務は100%契約者ってのは絶対みたい」
「やはり笑うしかないのでしょうか。盗人のせいで泣きたくない」
などと悲嘆にくれた。クレジットカードの場合は盗難され悪用されても保険が掛けられているため安心だが、スマホやケータイが悪用された場合の保険は見当たらないためやっかいだ。この人物を心配する人たちから、
「盗難届け出してあればなにかしら救済ありえるのでは?」
「各地で救済LIVEやるしかないな」
などといったリプライがあった。ソフトバンクの店員を名乗る人物からは、お客様センターに問い合わせたほうがいい、といったアドバイスがあり、
「わたしからも明日問い合わせてみます!これをお支払いいただくのは私たちとしとも酷です」
など、救済に協力する申し出もあった。
再度相談して救済措置が取られた
そして翌日の2月26日夜に、
「ソフトバンクに再度相談をした結果、救済処置をとって頂けることになりました」
という報告がされた。ネット上でこれだけの騒ぎを起こした反省と、同じような事件に巻き込まれた場合に参考にしてもらいたいし、通話の悪用だけで100万円近くになるのはおかしい、といった指摘などに答えるため今回の出来事をまとめて報告します、と結んだが、
「今回の件に関わったsbmのオペレータ等に配慮を何卒お願いします。オペレータをしてて一番困るのは、あの人は救済されたのに私は救済されないという電話なので」
などとフォロアーから釘を刺されていた。
さて、この人物にどんな救済があったのだろうか。ソフトバンク広報に話を聞いてみると、個別の案件については答えられない、としたうえで、約款上はスマホが盗難され悪用された場合でも発生した金額の支払いは契約者が行わなければならないが、お客の申告内容や事情によっては個別に考慮することになる場合もある、ということだった。ドコモにも話を聞いてみたが同じ見解だった。KDDIは個別のケースについては答えかねるが基本的に「支払いは契約者」、ということだった。