元気寿司との業務提携でコストダウン狙う
そもそも、カッパ・クリエイトHDの売り上げ低迷のきっかけは、「1皿88円」の低価格路線からの脱却に遅れたことがある。
景気の回復とともに、「新鮮で好きなネタが食べられる」と店側に直接注文できて手元に運んできてくれる「新幹線レーン」の利用が、増えたことで、「回っている寿司」の廃棄が増えるなど、かえって効率が悪くなった。
円安による魚やコメなどの原材料費や物流コストの高騰も響いた。
ただ、業績は不採算店舗などの整理を進めたことで、売り上げや客数とも、ようやく上向いてきた。2014年2月期の上期(13年3月~8月期)の売上高は前年同期に比べて0.1%減に踏みとどまり、13年11月以降は客単価もプラスに転じた。
13年11月には元気寿司と業務提携を結び、店舗やメニューの共同開発や、物流や仕入れの共通化を進め、コスト削減に取り組むことになっており、「今春から具体的に動き出すところ」という。