判決後すぐに販売を始めるメーカーも?
日本のAVについては、欧米の一部で販売されていたものの、アジアでは、海賊版だけが流通していた。もし正規のAVを販売したとしても、わいせつ物として摘発されてしまうからだ。
IPPAによると、今回の判決で、アジアでは初めて著作物として認められ、日本のAVを台湾でも販売できる見通しになった。すでにAVメーカーからその動きが出ており、判決後すぐに販売を始めるところもあるのではないかという。
同時にAVの流通が正常化される必要があるため、台湾の警察から海賊版の取り締まりについて協力要請が来ていることも、担当者が取材に明らかにした。「AVが著作物として認められるジャンルに入ったのは、大きな転換点だと思います」と担当者は話している。
ただ、台湾では、SMや近親相姦といった作品は、社会通念上認められておらず、販売はできない。また、作品の内容を見て、著作物かどうか判断される可能性は残っているそうだ。
海賊版は50~150円程度と安かったため、正規のAVがどこまで売れるか価格の問題もあるかもしれないと言っている。